ビジネス目線で池上彰さんの「伝える力」は役に立つ?【要約】

 2017/11/16 3.自分磨き
この記事は約 6 分で読めます。
伝える力2巻セット

アフィリエイター&ライター目線…つまり、Webでお金を稼ぐ人目線で、池上彰さんの名著と言われている「伝える力」「伝える力2」を読んでみました。

この本の個人的な評価:★★★(読んで損はしないかな?)

結論からいうと、伝える力は読んでよかった。伝える力2は中身のテーマがバラバラで教養になる本ではあったけど、少し微妙だった…。というところでした。

これから伝える力の2冊に興味はあるけど、いちいち読む時間が無い方のために内容をまとめてみました。

伝える力の要約(レバメモ)

前提(伝える力をあげるために)

  • 本人が意味がわからないものを読んだり話したりすると、きいている相手も意味が分からない
    • まずは本人がしっかり「理解」するところから始める
  • 伝える力を高めるためには、「自分がいかに物事をしらないか」を知る必要がある。
    • 謙虚さを身につける。(要点)
  • 文章で物事を伝える場合、人の意見を聞かないことは上達を妨げる。独りよがりの文章になる。
  • 信頼できる上司や先輩の助言には謙虚に耳を傾ける
  • 伝える力を身につけるために、「聴く力」も大切

具体的な伝える力をあげる考え方

  • 相手の「へぇー」を増やそうと努力してみよう。
    • 自分がおもしろい!と思うところを見つけて、相手に伝える。
  • 映画や連載記事、テレビドラマに学ぶ「飽きさせない工夫の実例」を分析する。
    • どのように飽きさせていないか、の観点でエンタメを見てみる
  • 人の自慢話は聴きたくないが、失敗話は聴きたくなるのを利用する
  • 大勢に語り掛けるときも、一人ひとりに語り掛けるように話す
  • マツコ・デラックスがハッキリ物事を言っても嫌に聞こえないのは、愛情がポイント
  • 成功した人で愛される人と疎まれる人の違いは、謙虚さの有無
  • 誰かを注意するときには、先にその人を認めて(フォローして)から改善点を伝える。

ライター目線で実践可能だと思った「上手な伝え方」

  • 物事を他の人に伝えるときは、もう一人の自分(ツッコミ自分)を頭に登場させる
  • よい文章を書くためには、書き終わった後に音読して改善点を見つける
  • 中学生にもわかる文章を書く
  • 図表を作る時は、文字は少なければ少ないほどいい。
    • テレビのスタッフは文字の少ない図表を作るよう努力している
  • 接続詞はなるべく使わない
  • 順接の「が」を使わない

伝える力の1巻目には、池上彰さんがジャーナリストとして培った「人にものを伝えるとき」の考え方がちりばめられていて、勉強になりました。

伝える力2の要約(レバメモ)

伝える力応用編

  • 視聴者と視線(目線)の高さを同じくして、わかりやすく伝える
  • 専門用語やわかりにくい表現を、別のわかりやすい日本語に置き換える”和文和訳”の力が必要
  • 素朴な疑問や「そもそも○○って?」という自問ができるとわかりやすく伝わる
  • わかりやすい説明をするために、最初に相手に話の地図(全体像)を伝える
  • 日本人は謙遜した物言いや苦労話が好き
  • ある言葉が一般的なのか、業界用語なのかをよく意識して使う
  • 伝える力には因数分解=共通していることをまとめる、という技術が有効
  • スピーチをする時のつかみには、「具体的な話から始める」が有効
    • 具体的な話とは、固有名詞や数字を入れること
    • 語源や出来事の由来から話すのもあり。興味を持ってもらえる
  • 意識してゆっくり話す。
    • 小学校高学年~90歳のおばあちゃんもわかるように。
  • 苦情や意見はアイディアの宝庫
  • 「~したいと思います」を多用しない。「します」と言い切る!
  • 重複語や重複表現に注意
    • ダントツの一位
    • 後で後悔する
    • 一番最初
  • 伝える力を身につける第一歩は、謙虚さ。

正直なところ、伝える力2については、池上彰さんの博識さがわかる本という印象が強かったです。雑学が好きな人は読んで面白いかもしれないですが、あまり目新しいことは書いてありませんでした。

でもライター目線で読むと、たとえば

  • 和文和訳のチカラを磨くといいよ!
  • わかりやすい説明をするために、最初に相手に話の地図(全体像)を渡すといいよ!
  • ある言葉が一般的なのか、業界用語なのかをよく意識して使うといいよ!

などは応用できる考え方です。「もっとわかりやすく説明できないかな?」と考えながらライティングに取り組むといいのかもしれませんね。

2018年以降は、検索エンジンの上位表示されるサイト(SEO)が「読者に最高の記事を用意できているか?」が評価ポイントになるそうですしね。

伝える力・伝える力2を3つの要点に要約

2冊の本を読んで、ある程度実践に落としこめないかまとめたところ、3つの要点で適用できそうでした。

伝え方の上達には謙虚さが必要

謙虚さ、本当に大切です。ビジネスをやる時にもライティングする時にも、対人コミュニケーションでは必須ですよね。

僕も、自分のサイトを他の人に見てもらうと「よくわからない」「この文がいらない」「怪しい」とか本当にいろいろ言われます(笑)

でも、「自分のライティングスキルが完璧で、これはこれでいい!」と主観重視でいたらいつまで経っても上達しないんでしょうね…。この記事を読んでくださっている方も気をつけましょう、「謙虚さ」。

客観的な目線(読者・聞き手・相手目線)が必要

これは何度も言われていることで、「ユーザー目線」が大切というところ。

池上彰さんが「伝え方が不十分」だと感じたのは、NHKの週刊こどもニュースで何度も視聴者の子供から「わからない」と大量に言われたからだと書いていました。

相手に伝わるようにどうやって伝えるかを考えるのがすごく大事な例ですよね。「誰に、何を伝えるか?」を意識して情報発信していくと、自然と信頼される情報発信者(信頼されるライター)になれます。それだけ伝え方がうまいわけですからね。

言葉に対する柔軟な考え方が必要

言葉は時代とともに変化するので、柔軟な考え方で受け止める必要がありそうです。

今の人はどんな言葉を使っていて、どんな言葉が受け入れにくいか?というのを考えると、自分の記事にどんな表現を使うべきか・使うべきでないかが分かってくるんですよね。

伝える力のまとめ

この本は1巻2巻合わせて累計発行部数が200万冊以上だそうで、戦後に売れたベストセラー本TOP50に選ばれているのですが、やっと読んでまとめられた感じです。『「話す」「書く」「聞く」能力が仕事を変える! 伝える力』というタイトル通り、ビジネスで応用できる伝え方のアイディアを知ることができました。

要点であった「謙虚さ」は成功に必要不可欠な要素なので、この記事を読んだ方には謙虚の大切さだけでも持ち帰っていただけたら嬉しいです。(^^♪

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