「自信はないけどプライドが高い人」の特徴と付き合い方

人間の欲求

自信はないけど、プライドが高い??

一見何を言っているのかわかりませんが、よくよく考えてみると少し面倒な人に多いこの問題。

今回は、自己分析として「自信なし、でもプライド高い」という特徴と、そういう人が友達だったり恋人だった時にどう接すればいいのかを考えてみました。

自信とは?プライドとは?自尊心とは?

まず、この性格をイメージしやすくするために、自信とプライドの本来の意味を考えてみます。

  • 自信・・・self-confidence
  • プライド・・・pride(傲慢),self-esteem(自尊心)

自信は比較的わかりやすいのですが、日本語でプライドは2つの意味を含む言葉として使われています。

  1. 傲慢
  2. 自尊心

プライドという言葉の2つの意味のうち、「傲慢(ごうまん)」は悪いイメージで使われます。

でも、「自尊心(じそんしん)」は、無いと困る・・・という風に思いませんか?

自尊心がないと、自分の存在価値がないような気がしてしまい、正しく自分の価値を評価できないことになってしまいます。正しい自尊心は必要です。

実例で、言葉の違いを確認

3つの言葉が出てきたので、イメージしやすくするためにこの言葉を使った例をあげます。

  • 斎藤さんは、自分のスタイルに自信があるようだ。(自信)
  • 斎藤さんは、妙にプライドが高い。(傲慢パターン)
  • 斎藤さんは、自分の仕事にプライドを持っている。(自尊心パターン)

大体、違いがイメージできましたでしょうか?適度な自信・自尊心があるとベストですね!

自信とプライドの異なるバランスの4タイプの人

さて、そこで今回考えたいテーマ、「自信はないのにプライドが高い」の問題です。

  1. 自信があり、プライドも高い
  2. 自信があり、プライドが低い
  3. 自信がなく、プライドが高い
  4. 自信がなく、プライドも低い

今回はこの4種類の人の中の、3番が問題になっていますよね。

4つタイプの人にはどのような特徴があるのか、だいたいのイメージを書いてみました。

自信があり、プライドも高い

自信があり、プライドが高い人。これはかなりイメージしやすいと思いますが、いつも自信に満ちていて自分の意見が絶対だと思っているような人ですね。

男性がこのタイプだった場合、「自分の発言に影響力があると思っていて、意見を曲げない」のような特徴があります。

女性がこのタイプの時は、「スタイル抜群・頭脳明細。普通の女性とつるむのを嫌い、他の女性を見下すくらい自分が特別な存在だと思っている」というような感じでしょうか。

どちらにしても、敵を作りやすい性格な感じがしますよね。

自信があり、プライドが低い

自信があり、プライドが低い人。こんなタイプの人がいるの?と思うかもしれませんが、意外といます。そして、今回紹介する中では理想形で、接しやすいです。

  • 男性・・・自分の仕事をしっかり果たし、飲み込みが速い。自分の価値を丁度よく評価でき、偉ぶらない。
  • 女性・・・女性であることを卑下しないで、凛と生きている。他の人や男性を立てることができる。

一例ですが上のようなイメージでしょうか。柔軟性がある、好印象な人ですね。ただ、プライドが低い=自尊心が低い、になってしまうとかなりマイナスイメージが強いので、適度な自尊心は必要です。(下の自信があり、自尊心がない参照)

自信がなく、プライドが高い

今回の主題のタイプ。「自信がないのにプライドが高い人」。先日僕が60代のおばあちゃんと話していた時、「こういうタイプの人と付き合うと疲れちゃうよ」とアドバイスをもらいました。

一番嫌なところは、「自分より弱い人を作り、比較することで自我を保つ」という心理傾向があること。物事に対する自信がないのに、妙にプライドが高いとこの癖が出てきます。

男性がこのタイプだった場合、「あまり物事の扱い方がうまくなくいのに、それを認めず自分に能力があると勘違いしている人」という感じですかね。恥ずかしながら、なんだか自分のことを言われているようです。

女性がこのタイプの時は、「自分からは積極的に動けないのに、他の人の目線を気にして強がってしまう。」という印象があります。

自信がなく、プライドも低い

自信もプライドも無い人にはどんな特徴があるのでしょうか?

  • 男性・・・男らしさに欠け、弱弱しい
  • 女性・・・なんでも言うことを聞いてしまい、自分の意見がない。ネガティブ。

このタイプの人は周りからの敬意を勝ち取りづらい傾向があります。言われたことを何でもやってしまうので、「自分の意見があるのか?」と思ってしまいます。

自信と自尊心の関係

プライドを「自尊心」と考えた時、同じように4つのパターンがあるのでサックリご紹介します。

  • 自信があり、自尊心もある
  • 自信があり、自尊心がない
  • 自信がなく、自尊心が高い
  • 自信がなく、自尊心もない

自信があり、自尊心もある

自信があって、自尊心もあるのはとても理想的だと思います。「傲慢さ」と違って、適度な自尊心がある人は自分をちょうどよく評価しているので、感情の波も少なくなります。

自信があり、自尊心がない

意外と面倒なタイプです。「自信はなく、プライドが高い」とは違った面で振り回されます。自分のやり方によくわからない自信があるものの、自尊心が無いために行動や成長に壁ができてしまうからです。

自尊心が無いことから、どうしても消極的な発言が増えたり、知らないうちに周りの人を傷つけてしまうことがあります。

自信がなく、自尊心が高い

このタイプの人は、自信がないので他の人にアドバイスを求めますが、そのアドバイスに傷つくことはありません。伸びしろが大きい人の特徴で、折れない強さがあります。

自信がなく、自尊心もない

自信がなく、プライドもない人よりキケンな感じがします。というのも、自尊心が無いのは自分の存在価値を認められないことになるので、生きている目的もわからなくなるからです。

合計8つのタイプを考えましたが、やはり対人関係で直したいのは「プライドが高い状態」です。自分でも反省しています・・・。

自信はないけどプライドが高い

改めてこのタイプの人の特徴を考えると、ちょっと厄介な性格だということに気付きます。

  • 自信が持てるほど物事の扱い方がうまくない
  • でも自分に能力があると思い込んでいる
  • 自信がないので、物事に対する積極性に欠ける
  • でもプライドを保つために自慢やできるふりをしてしまう

うーん。気づいてはいるけど直らない・・・みたいなところです。自信がないのにプライドを保つために、自分よりも弱者を用意してその人と比較して優越感に浸る心理状態もあります。

「うわぁ自分はこんなタイプだ・・・」と感じる方、いらっしゃいますでしょうか?

自分でもこの性格が嫌いになりますし、周りからも陰でいろいろ言われてしまうことになります。

何とかして直したいです。

劣等感が強い方は、「感情レボリューション」の20話で「劣等感の活用方法」を学んでみるのも手です▽

改善方法

いくつか、この性格を直すために意識できる点を挙げてみます。主に、プライドの方を調整するやり方です。ただ、自信がないわけなので、自信をあげつつプライドを抑えるのがベストです。

他者の評価を気にしすぎない

プライドは、時に無駄なものです。プライドが高い人は、他の人から認められたいという気持ちが非常に強いです。

それで、余計なプライドを持たないためにも、他の人からの評価を必要以上に気にしないようにして、「自分は自分、他人は他人」と考えるようにしましょう!

自分が弱い人間だと認める

プライドが高いのは、自分でなんでもできると思ってしまっているからかも。

どんなに強がっていても、他の人から助けてもらって、弱いところをみせることで人間的に成長できます。プライドが邪魔して、弱さを見せられなかったり頼れないと、いつまでたっても成長できません。

自分は他の人に助けてもらう必要がある、と意識しましょう!

出来ていることを評価して、言い訳をしない

ある程度の自信をつけることも必要なので、「今できていること」を正しく評価しましょう。1年前の自分にできなかったことと、今できていることを比べて、「こんなに自分はできている」と褒めましょう。

もし目標に達することができ無かったときは落ち込みそうですが、その時にプライドが邪魔して言い訳をしてしまう癖をやめましょう。例えば、「いろいろやってみたんだけど難しくてね」とカッコつけずに、「自分には○○が足りていなかったのでできませんでした」と認めてみます。

自信はないけどプライドが高い人との付き合い方

ここまでで、自分が「自信がないけどプライドが高い人」だった時のことを考えましたが、身近な人や恋人がこのタイプの人だった場合、かなり苦労します。

ただ、自信なしのプライドが高い人は、育ちや環境など周りの影響でこうなってしまったことは間違いありません。背景に、親にバカにされたりけなされたりして育ってきてしまったゆえに、どうしても自分を守るためにこの性格が出てしまうのです。

相手の「背景」を理解してあげることが、上手な付き合い方の第一歩です!

身近にいた場合の問題

例えば職場にこの手の人がいた場合、「面倒だなぁ」と思うことが多いかもしれません。

  • 出来なそうだと思って助けてあげようとしたら、断られた
  • いつも「何もできない」と言っているが、教えてあげようとしても自分のやり方を変えない
  • 能力的な自信がないので、自分でやらず第三者に任せて逃げることが多い

ということがありそうです。恋人、例として彼女がこのタイプだったら、

  • 自己評価が低く、ネガティブな発言が増える
  • 自分のことは棚に上げて、いつもできていないところを指摘してくる。
  • 自信をつけるため褒めてほしそうなのに、プライドが邪魔して拒否される
  • 自分のプライドを保つため、他者を低く見ることが多い

このようなことがありそうです。

どのパターンでも、相手のプライドを満たすことが円満の秘訣ですが、「自信はないけどプライドが高い人」というのは万年欲求不満なので、満たしてあげることは至難の業です。

結局、適度な自信を持っている人やちょうどいい自尊心を持っている人は成長して、プライドが高いだけの人はずっと取り残されることになってしまいます。

接し方のコツ

「自信はないけどプライドが高い人」が一番欲しているのは、「肯定感」です。認めてほしいということです。今まで低く見られてきた背景があるので、その相手を認めてあげましょう。

あなたが仲良くなりたいときは、とにかく相手の自己肯定感を高めてあげることが最善の方法。

相手はもう無意識のうちに自信がなく、プライドが高い状態なので面倒かもしれませんが、「そんなあなたでも素敵」と言えると、相手は肯定感が満たされます。

このように接し続けてあげると、時間はかかるかもしれませんが仲良くなれ、平和に過ごせると思います。

まとめ

自信がなく、プライドは高い場合は、以下の点を意識しましょう!

  • 他者からの評価を意識しすぎない
  • 自分の弱さを認める
  • 出来ていることに満足する

身近な人や恋人がこのタイプだったとしたら、面倒でも長期的に見て、こう接するのが最善です。

「そんなあなたも素敵」という見方をする

少し面倒かもしれませんが、相手が一番欲しているもので、成長の扉を開くことにもなるのでこう接することができるとコミュニケーション的に「上手い」ですね!対人コミュニケーションスキルを上げたいなら、次の記事も読んでみてくださいね。

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