【WordPress】ABテストプラグインNelio A/B Testingの使い方
最近は、コンテンツがすべて!読者に価値を届けるべき!というようなWeb制作の風潮がありますよね。
その中で、どんな内容がいいのか、どんな構成がいいのか、どんなページが見やすいのか…などを調査する方法として、A/Bテストが主流になっています。
今回は、WordPressでカンタンにA/Bテストができる、「Nelio A/B Testing」というプラグインを導入する方法をご紹介します。
Contents
Nelio A/B Testingの特徴
Nelio A/B Testingは、残念ながら日本語化されていない、英語専用プラグインです。
でも、無料である程度詳細なA/Bテストができることや、ABテストの最大シェアを誇るOptimizelyと同じような簡単な操作感で、初心者でもA/Bテストを始めやすくなっています。
Nelio A/B TestingでできるA/Bテストはこのようなものです。
- ランディングページ(LP)のA/Bテスト
- 固定ページのA/Bテスト
- 投稿ページのA/Bテスト
- タイトルやDiscriptionのA/Bテスト
- WordPressで構成されたECサイトのA/Bテスト
- メニューのA/Bテスト
- ウィジェットのA/Bテスト
- テーマのA/Bテスト
- スタイルシート(CSS)のA/Bテスト
まぁ簡単に言うと、WordPressで作られたサイトであればほぼすべての箇所のA/Bテストができるということですね。
僕はいちアフィリエイターとして、キラーページ(商品を買ってもらうページ)のABテストをやっています。上の項目の中だと、投稿ページのA/Bテストですね。
Nelio A/B Testingの使い方
Nelio A/B Testingは、基本的に無料で使えるプラグインです。
WordPressにインストールする
「プラグイン⇒新規追加⇒Nelio A/B Testingで検索」で、目的のプラグインを探せます。
このプラグインを見つけたら、インストールして、有効化するだけ。
有効化すると、初回起動時には上の画面が出ます。
無料でもある程度の機能は使えるので、Start Free Trialを押せばOKです。有料版は月に3000円ほどですが、各種機能の制限がなくなります。有料版にすることで解放される機能は次の通り。
- ヒートマップとクリックマップの確認
- 表示制限が無制限のA/Bテストの作成(無料版では、最高1000PVまで)
- ECサイトのA/Bテストの作成
この中で有料化するメリットは、A/Bテストの結果確認時にNelio A/B Testing内でヒートマップやクリックマップが見られるところです。無料で使えるヒートマップのMouseflow使ってもいいんですけどね。
ダッシュボードから新規A/Bテストの作成
Nelio A/B Testingをインストールしたら、ダッシュボードから様々な設定を行えます。
- Dashboard…Nelio A/B Testingのメインページへ
- Experiments…現在登録されているA/Bテスト一覧
- Add Experiment…新規A/Bテストの作成
- Free Trial…無料版の機能拡張
- Settings…設定
- Help…使い方Q&A
早速使い始めるには、「Add Experiment」を選択します。
するとこんなページが出るので、「Create One Now!」を選択します。
いくつものA/Bテストが作れますが、今回は「投稿ページ」でやってみたいと思います。投稿ページでのABテストは、New A/B Test for Postsを選択します。
Basic informationの設定
ここで決められる点は次の通り。
- Name…A/Bテストの名前
- Description…説明
- Original Post…ABテストを行うページ
ABテストの名前は、分かりやすく「○○のページのABテスト」とか、「アンカー文字列のABテスト」とかにしておけばOKです。説明は入れなくてもOK。
設定したら、右下の「Next」を押します。
B案の作成
ABテストを行うページを選択すると、上の画面になりますが、
- New Alternative(empty)…ABテスト用の空のページを作成する
- New Alternative(based on an existing post)…既存ページをもとにABテストを行う
という意味です。ABテストを行うページをまっさらな状態から作ることもできます。でもあまり面倒くさいことはしたくないので既存ページの導入文を変えたり、アンカーテキストを変えたりするくらいにとどめたいと思いますので(based on an existing post)を選択します。
するとABテストのB案を作ることができるので、Name(B案の名前)を適当に入力し、Source(元データ)を参照してください。
Nelio A/B Testingを使うことで、A案とB案の内容がある程度重複していても、SEO的に問題が無いように試験できます。これは一般のA/Bテストサービスと一緒ですね。
B案を作成後、マウスオーバーすると「Save Experiment & Edit Content」というリンクが表示されるので、こちらをクリック。(ここが若干わかりづらいところです)
このリンクをひらくと、普通のWordPressの投稿画面に移動します。
そしてこの画面で、ABテストのB案を作るので、適宜変更します。何度も言いますが文面を変えたり、画像を変えたり、A案と違うB案を用意します。
作成し終わったら、「投稿」ではなく「更新」ボタンがあるので、更新してください。
ちなみに、下に書いてあるGo back to…は
- Editing this experiment…このABテストを編集する
- My List of Experiments…ABテストリストに戻る(現在編集中の内容は、下書きとなります)
という意味です。
ABテストのゴールの設定
ABテストの設定の最後は、ゴールの設定です。
4つの選択肢がありますが、
- 固定ページに移動するのをゴールにする
- 投稿ページに移動するのをゴールにする
- 外部サイトにアクセスするのをゴールにする
- クリックをゴールにする
となっています。ABテストはユーザーからの反応率を知りたいところなので、このゴールの設定は必ずしておかないといけません。一番使い易いのは2番目か3番目の選択肢です。
「クリック」をゴールにする場合、クリック対象のリンクや画像にIDをつけておく必要があります。逆に外部サイトへのアクセスは、リンクURLを入れておくだけなので手軽です。
例えばアフィリエイトサイトであれば、アフィリエイトリンクを入れておくと、ABテストを行っているページからアフィリエイトリンクが踏まれた数をカウントしてくれます。このカウント数が多い方が、テストした結果よい案だ、ということができるわけですね。
A/Bテストを開始する
ABテストのゴールまで設定できたら、最後にExperimentsのABテストの名前付近にカーソルを持っていくと、「Start」と書いてあるリンクが見つかります。それを押せばABテストが開始されます。
Googleアナリティクスでパラメーターの除外設定
Nelio AB Testingを使用し始めると、Google AnalyticsでURLに「nabe?=」と表示されてしまいます。これは、プラグインを有効にしているとURLにABテスト振り分け用のパラメーターが設定されてしまうためです。
これを回避するには、Googleアナリティクス上で設定が必要です。
設定⇒ビュー設定⇒除外するURLクエリパラメータに「nabe」を入力すればOKです。
Nelio AB Testingの活用方法
ABテストについては、A/Bテストの教科書(野口竜司氏著)などを読めば理解が深められます。しかしこのNelio AB Testingの活用方法はご自身でみつけてみてください。(英語ページに活用事例があります)
この記事では導入部分だけをご紹介しましたが、Nelio A/B Testingを利用したABテストの結果を確認する方法・そして無料版を使いこなすヒントは必要とされる方だけに限定でお伝えします。
例えば、ABテストをうまく活用すると「直帰率」が下がって、一人の人がいろいろなページを見てくれる「回遊率」をアップさせることができます。直帰率の低下は、SEOでも重要だと言われています。
ということで、今回の記事はABテストを格安でできるNeilioA/BTestingがオススメ!というお話でした。
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