しくじり先生オリラジ中田に学ぶ、プレゼン力。心を動かす7つの方法

ポーズをとる中田敦彦

オリエンタルラジオの中田敦彦さんの、ものすごく人を惹きつける話し方。

慶応大卒で、最近ではテレビ朝日の「しくじり先生」でも活躍しているプレゼン力がネットで話題のようです。

今回は、オリラジのあっちゃんこと中田敦彦さんに学ぶ、「プレゼン力」を分析してみたいと思います!

中田先生の授業|しくじり先生 俺みたいになるな!!|テレビ朝日公式

簡潔

社内会議

まず、使っている言葉が「シンプル」というのが特徴的です。

いくつか今まで放送されてきた授業の動画などを見ていても、知らない言葉がほとんど出てこないと思います。

おそらく「小学生が聞いてもわかる言葉選び」が、分かりやすさになって表れているんでしょうね。

プレゼンの時は、誰にでもわかる言葉を使おう!

「簡潔」「シンプル」これは、プレゼンの時に非常に重要なポイントです!

何かしらの商品を説明したり、自社サービスの良さについて説明するときにも、小学生にわかる表現を使うことを目標にしてみましょう。

難しい言葉で知識を披露することでは、プレゼンの質は上がりません。

「難しい言葉を話さないとカッコがつかないんじゃ…」とそんなこと気にする必要はありません。

わかりやすい言葉で、話に引き込みましょう!

関心を起こさせる導入

「この人の話を聞きたい!」と思わせるのは、やっぱり始まりが大事。

とにかく一番最初の10秒~1分くらいは、話に引き込むための綿密な「序論」が必要です。

効果的な序論のテクニック

それでは、効果的に話を開始する具体的な方法です。

  1. 注意を惹きつける
  2. どんなテーマかはっきり伝える
  3. 聴衆にどう「益」になるかを伝える

この3つのポイントがあります。

例えば、2016年11月28日に放送された「星の王子さま」を紹介する特別回では、次のように始めています。

  1. みんなが注目している中で、「私が、来ました」⇒みんな:誰も呼んでねーよ(笑)
  2. 「扱うのは、名作文学です」⇒みんな:「えー難しい!」
  3. 「大半の人は、名作文学が嫌いだ!読むのが嫌いだ、こういう人は『すでにしくじっているのではないでしょうか?』」⇒みんな:「えー!」
    「読み継がれているのには理由があるんだと。」

僕も見ていて、最初のこの「つかみ」があったので、最後まで見てしまったんだと思います。最初は肝心です。

聴衆への関心と、会話的な話

「オリエンタルラジオ中田敦彦の、この番組での語り方やキャラが秀逸。熱い話し方につい聞き入ってしまう」(35歳・女性)

「あっちゃん凄く分かりやすいし、聞いていて楽しい。こんな人が学校の先生だったら楽しいだろうに」(33歳・女性)
「しくじり先生」昇格後も異例の人気 背景にオリラジ中田への支持― スポニチ Sponichi Annex 芸能

プレゼンが下手な人は、「誰に話しているの?」と思ってしまうことがしょっちゅうあります。僕の中学校の先生も、誰に話しているかわからなかったので、その先生の授業はものすごく退屈でした。

話し方が下手というよりかは、独り舞台になってしまっているような印象です。

中田さんの話方は真逆で、テンポの良い会話形式で進んでいきます。その時に比較的熱血漢のような「アツさ」があることもポイントです。

「誰に話しているか」がはっきりしているので、「聴衆」に伝えるために熱く語ることができているわけですね。「対話形式になっている」ということですが、これは心を動かす話で見落とせないポイントです。

人へ関心を持って、会話しよう!

中田さんのようなプレゼンをする際のポイントは、「誰に話すか」をはっきりさせることです!

頭の中でしっかり「伝える対象」を描いていると、意外とそれ以外の人にも通じます。

収録している場所にいる人だけでなく、テレビで見ている人も感動したことはこんなコメントからもわかります。

全力で話しているのは、身振りや声の調子にも表れます。日常会話では「声の調子」や「身振り手振り」って自然に出てきますよね?それがプレゼンとなると、硬くなってしまう人が多いようです。

それを解消するには、やはり伝えたい人をしっかり見ることです。自分の話の内容よりも、伝える相手の益になることを考えながらプレゼンしましょう!

声がはっきりして、流ちょう

「話口調が大好き」とのコメント。
声の出し方と、流れるような話方は、プレゼンの基本ともいえるところです。

でも、人によってはせっかくいい内容なのに、声の出し方が悪くてわかりづらくなってしまったり、伝わらなかったりします。

オリラジ中田さんがこの「基本」を押さえている理由は、もちろんお笑い芸人というプロの芸能人だからかもしれませんが、それでも陰ながらの努力は欠かしていないようです。

中田さんはアメトークという番組で「勉強大好き芸人」として登場していて、みんなの見えないところでの努力をしっかりしているようです。そしてそれが自信になって表れて、声の出し方にも影響しているものだと思います。

プレゼンの基本は声出し!まず自信を持とう

声をしっかり出すには、自分の話すことに「自信」を持つことが何よりも大事。

では具体的に何ができるかというと、「自信の出るポーズ(パワーポーズ)」を試してみてはいかがでしょうか?

出典:http://thecircular.org/power-posing-fake-it-til-you-become-it/

私たちのするボディランゲージは、自分に対する他の人の見方に影響しますが、自分自身の見方にも影響します。社会心理学者のエイミー・カディは、自信のないときでも自信に溢れる「力のポーズ」を取ることで、脳内のテストステロンやコルチゾールのレベルが変化し、成功できる見込みも変わるのだと言います。
エイミー・カディ 「ボディランゲージが人を作る」 | TED Talk | TED.com

このハーバード大学教授、エイミー・カディさんの伝えている「ポーズから自信を生み出す」というのは、最近では定番になっていますが確かに自信をつける方法の一つです!

適度なユーモア

「オリラジのあっちゃんの授業は本当に見ていて面白いし、もっと見たいと思える!」(43歳・女性)

やはりお笑い芸人出身ということで、高度なプレゼンの内容にも「笑い」を挟んできます。

これは普通の人では難しいテクニックのように思えますが、できることがあります。それは準備。

中田は、収録直前まで行われた計40時間に及ぶ会議に参加し(略)
オリラジ中田、歴史講義で完全燃焼 – オードリー若林「バラエティを超えた!」 | マイナビニュース

番組を収録する前に、なんと40時間ほど費やしているとの記事がありました。この回では、アドルフ・ヒトラーの歴史とインドの歴史を扱ったようですが、歴史の授業を行うのにここまで準備しているというのはすごいことですよね。

そしてこの準備をして、頭に十分話す内容が入っているからこそ出る「余裕」、そして「笑い」

プレゼンをするときに「笑い」を入れたかったら、とにかく準備することです!

ユーモアを入れるには、まず徹底した準備!

お笑い芸人だから面白い、というのは簡単かもしれませんが、もし「笑い」のほうに注目しすぎてしまったら、心を動かす授業にはならないはずです。ただ面白い話、になってしまうはず。

オリラジ中田さんはしっかりと遊べるだけの周到な準備をして、しくじり先生の授業に臨んでいました。

もしあなたもユーモアのある授業をしたいと思ったら、まず徹底して準備して、余裕が出てきたところで「ここは遊んでみようかな?」という感じでイメージトレーニングしてみるといいかもしれません。

実際的な価値のある話

同僚の男性に惹かれる女性

「しくじり先生」の番組自体が、「失敗から学ぶ」ということがテーマになっているのでそう言えるのかもしれないですが…

よいプレゼンは、必ず「聴いている人にプラスになる話」です。

いい話をしていても、どうも腑に落ちない時は、実際的な話ではないのかもしれません。机上の空論のようなものであったり、聞いている人の役に立たないような話です。

中田敦彦さんはここをうまく「活用できる話」に変換しているところが、プレゼンのうまさのポイントだと思います。

「メリット」「ベネフィット」を話に盛り込もう!

プレゼンを行うときには、「聴いている人にどう役立つか?どう益になるか?」を必ず考えるようにしましょう。

例えば、今回のこの記事は「心を動かす話し方」についてプラスの情報を盛り込んでいます。

この記事を読めば、伝わる話し方が身につきます。(これはメリット)

そして、伝わる話し方ができるようになれば、あなたの話でみんなが感動して、たくさん感謝されたり、女性から尊敬の目で見られるかもしれません。(これはベネフィット)

「このプレゼンを聞いてよかった!」と思えるように、話を準備するよう心掛けてみましょう!

起承転結のあるストーリー

名作文学なのに、ストーリーや伝えたいことのわからない「星の王子さま」という本について解説した回。

なんとTwitterでも12万いいね!が来ている動画があるのですが、すごく感動的です。

このポイントは、プレゼン内で起承転結がしっかりできている、という点です。動画は「結」の部分しかありませんが、多くの人に響いていることが分かります。

起承転結のある話にするには

起承転結のある話は、全体としてわかりやすい特徴がありますが、話す方としてはなかなか難しいゴールでもあります。

では起承転結をしっかりさせるために何をするかというと、まず「結論」や「達成したいゴール」を最初に作ってしまうことです!

人生に例えてみてもわかると思いますが、達成したいゴールを決めるとそこからストーリーが始まります。

結論やゴールがはっきりしていないと、どこで盛り上げたらいいのかもわからなくなってしまいます。

起承転結があるからこそ、夢中になって聞き入ってしまうんでしょうね。

参考になる「しくじり先生」の動画

天狗になりすぎちゃった先生(初回)

エヴァンゲリオン回

ということで、今回はオリエンタルラジオの中田敦彦さんのプレゼン力の分析、そして実際に心を動かすテクニックをどう身に着けられるかをご紹介しました。

とはいっても、そこまで固くならないで番組を見ているだけでも参考になることが多いと思います!

ぜひ、「うまいプレゼン」をたくさん見て、伝わる話し方を身に着けてみてください。

大勢の前で話すときに緊張しない方法や、好感度アップする会話術の詳細は下からどうぞ!

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