日本で「英語が話せない人」から「話せる人」になる為の5つの方法
そもそも、「英語を話せる」ってどういうことなのでしょう?
日本人でネイティブ並みに英語を操れる方は2%しかいないとか、英語を話せる!という方は半数以下だとか…さまざまな情報を目にしていると思います。
日本で生活をしていて、自分は英語を話せないな…と感じている方に「英語が話せる」と思えるためにやっていただきたいことをご紹介します!
英語が話せない理由
「日本語が話せる外国人」は多い?
私が海外在住中にこんなことがありました。
外国籍の友人が英語で「日本語話せるよ!会話できる!」と言ってきたのです。
とっても嬉しくなって、「じゃあ日本語で話そう!!」と英語で答えました。
すると友人は、元気よく自信満々に日本語で「オハーゴマス!!アリガト!」
…………ええっ?!終わった?!…おはようございますのこと???
そして「どう?日本語上手でしょ!日本人みたいに話せるでしょ!」とたたみかけてきました…。もちろん英語で…。
その国の方全員が、その友人と同じ感覚を持ち合わせているわけではありませんが、私たち日本人とはかなりはなれた感覚だと思いました。
「英語が話せない日本人」は思い込み?
日本で生活していると、英語を話さなくても日々を過ごすことができます。
実際に、学生時代に「勉強」としての英語にふれたあとは、プライベートで英語を話したことがないという方も多いのではないでしょうか?
英語が話せない理由を考えた時に、学校で文法しか習わなかったからとか、言語として日本語とかけはなれているからとか、環境云々…いろいろ出てくると思います。
でも、一番の大きな理由は「話せないと思い込んでいる」のではないでしょうか?
あなたも英語が「話せる」
これまで、日本にいて「英語を話せない」という方と多く出会ってきました。
でも大半の方は「話せる」んです!
この場合は「プライベートな会話程度」としての「話せる」なので、厳密に言えば、発音やら単語、冠詞、代名詞などなど「勉強的」、「オフィシャル的」な英語としては間違いはあるかもしれませんが。
私たちは言語学者でもなく、言語習得マスターを目指しているわけでもなく、ビジネスの場で何かを発表するわけでもないのですから、相手とのコミュニケーションを楽しむことを第一に考えてしまえばいいのです!
正確で間違えのない完全な日本語が話せる日本人はいません。それと同じで、正確で間違えのない完全な英語を話せる日本人はいません。こう考えると楽になりますよね。
日本であっても、「相手とうまく話せない!」という悩みがあると思いますが、それが外国人相手だと「英語が話せない」という変換がされてしまっているようです。
相手がどの国の人であっても、「目の前にいる人に好感を持たれる話し相手になりたい」ということなら、英語よりもまず「会話術」の基礎を学んでみるといいと思います。恋愛や仕事にも使える一生ものの対人スキルを身に付ける方法を次の記事で紹介しています。
「英語が話せる」のラインを決めてみて!
あとはあなた自身の「話せると思えるライン」を決めることです。これは、英語上達のために必ず決めておいた方がいいゴールラインです。
会話程度なのか、ネイティブ並なのか、などご自身の考えているラインを明確にしないと、いつまでも漠然としていて「話せない」という状態から抜け出せません。
日本で「話せない」コンプレックスなあなたへ5つの対策
日本で義務教育を受けたあなたなら、いくつかの考え方の変化で、英語コンプレックスを取り除くことができます!具体的には以下の5つ。
- 間違いを恥ずかしがらない!
- 尻込みしない!
- 英語⇔日本語といちいち訳さない!
- わかる表現に言い換えてみよう!
- たくさんの英語を聞いてみよう!
ひとつずつ、考えてみましょう。
間違ったからといって、何も減点されません!
英語が話せない人への処方箋①は、間違いを恥ずかしがらないことです。
例えば日本語の会話で、正式な「日本語」を完璧に使いこなしている方はどのぐらいいるでしょう?
会話の中で、ビジネス文書として提出するようなかたい言い回しをしていますか?
敬語・尊敬語・謙譲語の区別がはっきりわかりますか?
私は、仕事としてそれらを使うことはあっても、プライベートで完璧な日本語を使って会話するなんて…意識すらしません…。
「勉強」としてふれてきた英語なので、間違ったら恥ずかしい!なんて表現すればいいのかわからない…。と考えがちですが、まずは何かを発することが「話す」第一歩だと思います。
相手はあなたを採点する先生ではなく、会話を楽しもうとする仲間です!
適度な緊張はOKですが、ガチガチはNGです!
英語が話せない人への処方箋②は、しり込みしないで話すことです。
普段使わない英語を話す+相手は普段話さない外国の人+英単語がわからない+……と、頭の中はグルグルで、気がつけば緊張状態…。
日常と違うのですから、緊張するのはあたりまえです!緊張していいのです!日本人同士でも、慣れていない人と話すと緊張しますよね?外国人の人と話すときもただ慣れていないだけなんです。
まず、一呼吸おいてみましょう。
会話は、あなた一人で行うものではありませんよね。
相手の方だって、通じてないかな?と思えば、他の言い回しを使ったり、ゆっくり話してくれたりします。
外国の方に道や店を聞かれた時、携帯や地図を見せながら英語で問いかけているのに、それらが日本人の目に全く入っていないことがあります。
緊張のあまり視野が狭くなっているのでしょうが、英語だけで固まる前に少し視覚的なものも探してみたいですね。
「大丈夫、大丈夫」と頭の中を落ち着かせ話し出してみると、意外と世界が広がりますよ!
なんでも訳すと、それだけで疲れます…。
英語が話せない人への処方箋③は、いちいち全部訳して、全部わかろうとしないことです。
これまでの英語教育のせいもあってか、そもそもの日本人気質が邪魔をするのか…。失敗を恐れて保守的になってしまう国民性もあるのかもしれません。
とにかく、自分の話したいことを日本語で考えて、それを忠実に英語にしようとしていませんか?聞くときも、相手の全部をわかろうとしたり…。(日本人同士なら、相手のしゃべり方によってうまく聞き流したりしているのに)
その結果、英単語がわからない!文法がわからない!もう英語話せない!!と…。
英語⇔日本語に何でも完璧に訳そうとすることはなかなか無理な作業です。
これは相手の言うことを聞くときも同じ。ことわざなども無理矢理訳そうとすると、とんでもないことに!
英語は英語としてそのまま頭にインプットできるようになると、気負うことなく話せるかもしれません。
ただし英語を英語として習得していくためには、文法力や単語力も必要となってくるので、少しずつチャレンジしてみてください。
クイズ問題?!アレが出てこない時の対応はこれです!
英語が話せない人への処方箋④は、知っている語彙力の中で話すことです。
お恥ずかしい話なのですが、海外生活中「冷蔵庫」という単語をどわすれしまして…「食べ物とか飲み物を冷やしたり、アイス凍らせる、大きくて、家にある機械!!」と英語でうったえたところ、通じました(笑)
日本語でもそうですが、よほどのことがない限り、その言語の単語をすべて頭にいれているってありませんよね。
英語力は単語力!とも言われますが、その単語が出てこなかったら他の言葉を探してみましょう。
「明日」が思い出せなければ「今日の次の日」でも通じますよね。
子供の時に大人が理解できる言葉に言い換えてくれていたように、自分のわかる範囲で見つけ出す方法です。
ちなみに、高校時代に英語圏からの留学生(日本語が全く話せない)がいたのですが、英語の授業で英単語問題をあてられ…間違っていました!
留学生曰く「こんな難しい単語知らないよ!日本人すごい!」だそうです。
話すことだけに気をとられず、聞くことも取り入れよう!
英語が話せない人への処方箋⑤は、とにかくたくさん聞くことです。
好きな洋画や音楽、気になる英語番組などを積極的に見て聞いてみましょう!
特に発音は、聞くことでも鍛えられます。
そしてすかさず…話す!
部屋で一人で練習するのもいいですが、誰かとごっこ遊びのように練習できると楽しそうですね。
聞いてすぐに話してみることで、今までの発音が改善されるかもしれません。日本人特有のカタカナ英語も、正しい発音をとにかく真似するだけでも少しずつ変わっていきます。(もっと細かく言えばフォニックスなどをやったほうがいいのですが)
耳慣れしてくると、イギリス英語とアメリカ英語の違いや、訛りなどにも興味が出てくるかも!?
海外に行く予定なのに「話せない」としたらどうすればいい?
ずっと日本にいる予定ならば、英語を話さず生活することもできるでしょうが、海外へ行く予定のある方はそうはいきません。
なぜ海外へ行くのか、目的によって「話せない」対応法も違ってきます。
いくつかご紹介します!
永住・留学・ワーキングホリディなどの、長期滞在予定の場合
話せるにこしたことはありませんが、現在英語が話せなくても、現地で語学学校に通う方法があります。
ただし、現地でいつも日本人とばかりいると結局「話せない」状態が続くだけです。
エージェントを通さない渡航の場合は、現地入りしてすぐに最低限の英語力が必要になるので、空港内での会話例や、道のきき方、助けの求め方などを練習していきましょう。
最後の手段ですが、「話せない」なら「書いて伝える」方法もあるので、使えそうな英文をメモしていってもいいですね。
ビジネスなど、専門的な渡航の場合
おそらくビジネスで行く方は、それ相応の英語力をお持ちと思います。
ただ、仕事の話はできても、日常会話がどうも苦手…と感じる方も多いようです。
普段ビジネスの場で発言することが多いと、どうしてもくだけた言い回しを難しく思ってしまいます。
日常会話では、ハードルをあげすぎずに、たくさんある言い回しを楽しもう!というぐらいの感覚で話してみてください。
旅行など、短期滞在予定の場合
この場合はもう誤解をおそれずに言えば…話せなくてOKです!!(新婚旅行の場合は、なるべく頑張りましょう!)
今や旅行会社が通訳含め全てサポートしてくれます。
そう!旅費に糸目をつけなければですが…。
ただし、何がおきるかわからないご時世です。次のことだけは何とかしたいところです!
- 助けを求める
- 体調の悪さを伝える
この二つはかなり重要です。命にも関わります。
最低限のフレーズを覚えていければ最高なのですが、どうしても無理な時は「書いて」行きましょう!あとはその紙を見せればOKです。
特に持病があり、服薬中の方は、英文の診断書や薬の英訳、ご自身の体調を伝える英文をあらかじめ用意しておくと安心です。
あとは、旅の恥はかきすてです!!本当に「話せない」のか試してみるチャンスです!せっかくの外国なので、異文化コミュニケーションを楽しんだほうがお得です。
私の知人は本当に全く「話せなかった」のですが、海外旅行中にお酒の購入会話だけは完璧にマスターしました!
まとめ
「話せる」「話せない」という感覚は、とても個人差の大きいものだと思います。
特に勉強からはなれた社会人にとっては、何を基準に判断するか迷うところですよね。
もちろん、検定や仕事で必要ならばそれを基準とすればいいのですが…。
まずは「英語が話せないという意識」をちょっと遠くに置くことから始めてみてください。意外と小さなきっかけで「話せる自分」に出会えるかもしれません。
話せない!を克服するために、毎日英語を話す環境を作ってマインドブロックを外す方法▽