【FlexiSpot】デスクバイクV9徹底辛口レビュー!ながら有酸素運動が完全実現?

かなり高い買い物だけど、本当に必要なのかな?大丈夫なのかな?
Amazonでも話題の、「ながら有酸素運動」ができるFlexiSpotのデスクバイクV9を実際に使用させていただきました。
デスク+フィットネスバイクという異色とも思える組み合わせで素敵な製品のですが、気になる点もかなりありました。
実は使い始めはマイナス点が目立ち、辛口評価だらけだったのが、1週間使ってみたら非常に使いやすい製品だということに気づきました。使い続けていたら運動不足な家族に革命的な変化があったので、それを最後に書いています。早く読みたい方はこちらからどうぞ。購入を検討している方の参考にしていただけたら嬉しいです。
使用者のスペック
一人のレビューではなく、家族みんなに使ってもらいました!
- 176㎝男
- 170㎝男
- 156㎝女
- 155㎝女
みんな運動不足を気にしていて、「運動しながらデスクで勉強したりタブレット見たりできるなんてすごい!」と期待しながら使いました。
正直、イマイチだった11のマイナスポイント
FlexiSpotのデスクバイクV9、使用してみると11程の「マイナスポイント」がありました。
- 机の大きさ(広さ)が微妙
- 机に傾斜が無いのが使いにくい
- 机が折りたためない
- スタンディングデスクにするには位置が微妙
- 付属品でハンドルが欲しい
- 固定が6角レンチは使いにくい
- 机がぐらぐらする
- トレーニング強度設定が改善の余地あり?
- ペダルがニュートラルにならない
- ドリンクホルダー・メーターの位置が不便
- 日本人のサイズに合わない?
以下、そう感じる理由をしっかり書かせていただきます。
机の大きさ(広さ)が微妙
まず、最大の微妙ポイントがこちらです。「デスクの大きさが微妙」。
僕はノートパソコン(ラップトップ)で仕事をしていることが多いです。大きさは14インチなので中くらいですね。
でも、V9のデスクの大きさだと、マウスを自由に動かすにはサイズが小さいです。
本当に快適にノートパソコンで仕事をしたいとしたら、今の大きさの1.5倍くらいほしいところです。
机の大きさの不満としては、学生が使用するときに教科書とノートを広げて置けない、というところにも表れていると思います。
学校で使うノートと、教科書を置くとこんな感じなんです。僕としては、これくらいは重ならずにおけるくらいの広さが欲しいと思ってしまいます。
逆に、ノートパソコン単体で使うよ!とか、机の上にはモノを置かない主義だよ!という人にはいいかもしれません。
1週間使ってみて…
机の狭さ、感じなくなってきました。理由としては、「書く」という作業をしなくなったことです。やはり下半身を動かしながらノートに文字を書くのは若干ハードルが高いので、「本を読む」「ネットを見る」「PCで軽い作業をする」だけにしてみました。
その結果、これだけの広さがあればそこまで困らないという気持ちの変化がありました(笑)
机に傾斜が無いのが使いにくい
机に傾斜がつけられないのは、マイナスポイントです。FlexiSpotのV9の机は、角度がつけられないんです。
実際に使ってみてわかったのですが、本を読むときでも、このデスクにタブレットを置いて使う場合でも、ブックスタンド(書見台)のように傾斜がつけられるのとつけられないのでは、見やすさが全然違います。
なぜ傾斜がつけられないのか謎なほど、これは改善してほしいポイントでしたね。
1週間使ってみて…
1週間使っても、やはり傾斜は欲しいということが多いです。特に大きめの本を読むときと、タブレットを見る時。ブックスタンドのような形になっていれば、手で持ち上げなくても読めますからね。
机が折りたためない
上で「デスクスペースがもう少し広い方がいい」と書きましたが、今のV9の机もまぁまぁな大きさです。イメージで言うと小学校の机より同じか、ちょっと小さいくらい。
V9で一番幅をとっているのは、机幅です。それで、出来れば机をバイクの真横にペコっと折りたためるようになっていたらスマートだなと感じました。↓の画像のようなイメージ。
折りたためるようになっていたら、部屋に置いておいても全然気にならない大きさです。でも、折りたためないゆえに机の部分が出っ張ってしまっている…そんな状況です。
1週間使ってみて…
デスクバイクが到着したばかりの時は、折りたためないことに不満がありましたが、使っているうちにそこまで問題にはならないことに気づきました。
理由は、「暇があればとにかく漕いでいるから」です。(笑)
普通のエアロバイクだと、「運動しなきゃ!」という印象が強いと思うのですが、こちらは「デスクバイク」なので、机に座る代わりに座るイメージなんですよね。机に座る時に、毎回机を出さないといけないとしたら逆にその方が面倒。それで、使っているうちに折りたためないのは気にならなくなった感じです。
スタンディングデスクにするには位置が微妙
FlexiSpotのデスクバイクは、スタンディングデスクとしても使えるというコンセプトです。
しかし、サドルの後ろからスタンディングデスクとして使うと、股間(急所)に当たります。
ってよく見たら、公式販売ページの画像でも微妙に当たってるような感じじゃないですか(笑)
この原因となっているのは、デスクの引ける位置が浅いためです。もっとサドル後ろの深くまで引けたらいいんですけど…。
逆に、デスクバイクの前に回り込めば、スタンディングデスクとして自然と使うことができます。
なぜサドル後ろからスタンディングデスクとして使う想定にしたのか謎でした…。
1週間使ってみて…
やはりサドルの後ろから使うことはありません。当たりますから…(;´∀`)
でも、デスクバイクの前側から使うことで解消しました。後は、サドルから真横に降りて、斜めからスタンディングデスクとして使う感じです。これによって使用時に大きな問題は出なくなりました。
付属品でハンドルが欲しい
これは家族の意見でしたが、付属品としてハンドルがついているといいなということでした。
普通にフィットネスバイクとして使える方がいいのではないかということですね。
でも、個人的にはデスクにもたれかかるような感じでトレーニングすればいいと感じたので、「あったらもっとよかったかも?」という点ですね。
固定が6角レンチは使いにくい
デスクバイクV9の組み立ては、上の天板(机部分)を取り付けるだけと簡単なのですが、その作業に付属の6角レンチとボルトを使うのです。
しかし、普通に考えると1回組み立ててしまうとそうそう6角レンチは使わないので、出来れば工具不要で取り付け・取り外しができた方がいいのではないかと感じました。
上にも書いたように、一番幅が広いデスク部分を気軽に取り外しできると、収納・保管の時にも邪魔になりません。6角レンチとボルトで完全固定してしまうと、気軽な取り外しができないのはマイナス点です。
机がぐらぐらする
最初使い始めた時に、想像以上にデスク部分がぐらぐらして、「デスクとして使いものにならないじゃないか…」と思ってしまいました。
でも、6角ボルトをしっかり強く締めると、グラつきは治まりました。実際に使い始めて「デスクが安定しない!」という方は、たった1本のボルトですが、しっかり締めてみてください。
トレーニング強度が足りない
さて、デスク部分の不満の次はフィットネスバイク(エアロバイク)の方のマイナス点です。
V9をフィットネスの機器として見た時には、ペダルの負荷が少し足りない気がします。
強度は1~8まで調整できるのですが、最大負荷の8でも、普通のフィットネスバイクよりは楽です。強い強度では長時間動かさない方がいいようなので、やはり「ながら運動」をメインにするとしっくりくる感じですね。
負荷の一番弱いであろう1が、若干重いのはちょっとしたマイナス点でした。ちょっと力を入れて踏み込まないとスタートしないです。もう少し軽くスタートできると、楽だと年配の両親は話していました。
1週間使ってみて…
「トレーニング強度」について製品到着時には文句を垂れていたのですが、1週間毎日使い続けた結果、まったく問題ないことがわかりました。
特に、高負荷(メモリ8)はかなりきついです。連続で漕ぐのはかなり疲れるので、よっぽど体力のある人でなければ使うことはないでしょう。(製品到着時は何か変なフィルターがかかっていたのか…)
低負荷で長時間乗りたい場合、メモリ1~4くらいにしておけば、1時間や2時間くらい適度な運動をすることができます。
運動量を計るために、GARMINのリストバンド型活動量計を買ったのですが、普段の心拍数+20くらいで汗をかきながら長時間乗ることができています。
ペダルがニュートラルにならない(固定ギア)
これは、ペダルを漕ぐのをやめても、ペダルの回転は止まらず足が引っ張られてしまうということです。専門用語だと「固定ギア」というそうです。普通の自転車についているのは「フリーギア」といいます。
普通の自転車とは違い、多くのフィットネスバイクやスピンバイクは固定ギアです。
ただ、V9はデスクバイクということで、デスクワーク+漕ぐ運動ができればいいので、普通の自転車のようなフリーギアだとよかったかな?という感じです。
フリーギアにしない分、静音性が高く、ペダルを逆回しで漕げるのはプラスポイントですけどね。
ドリンクホルダー・メーターの位置が不便
地味に不便なのが、ドリンクホルダー・メーターの位置です。
机を使っていると、机の真下にドリンクホルダーが来てしまうので、飲み物を出すのに一回机を動かす面倒さがあります。
ちょっとしたことなのですが、机側にドリンクホルダーがついていたほうがすぐに飲めるんじゃないかな?と感じてしまいました。
同じように、メーターもデスク使用時は位置的に見られません(笑)
こんな形でメーターでいくつかの運動状態を確認できますが、この真上に机が来てしまうので、見られないわけですね…。
日本人のサイズに合わない?
デスクが装着されているので、微妙なサイズ感になってしまったのかもしれません。具体的には、
- 155㎝の女性だと、サドルとペダルの位置が結構ギリギリ(サドルが高い)
- 176㎝の男性で、サドルをあげるとデスクを上下させるパーツに脚が当たってしまう
という使用感でした。
これは慣れで解決できるのかもしれませんが、もしかしたら「そもそも海外製品(生産は中国)だから、日本人の体格にはちょっと合っていないのかもしれない」と感じてしまいました。
170㎝の僕が使ってみると、確かに膝がデスク部分にちょっと当たってしまう時があります。特にサドルを上げているときですね。
日本人は胴長短足が多いので、若干上のパーツに当たってしまう可能性は考えておいた方がいいかもしれません。
しかし、この「当たってしまう現象」というのは、ロードサイクルなどのバイクやスピンバイクなどでもよくあることなので、調整をうまくやって当たらないように漕ぐしかないですね。
1週間使ってみて…
上に書いた「当たる」件、確かに当たるのですが、人間の脳はよくできているもので、だんだん当たらなくなってきます(笑)
ずっと使っていると、逆に意識しないと当てらなくなってきます。つまり、普段使用しているときは全然当たらずに乗れます。
最初はサイズ感に違和感があるかもしれませんが、1週間もすればスムーズに乗れるようになるはずです。
こんな人にはいいのかも?
11個もマイナス点を書いてしまい、誰もFlexiSpotのデスクバイクを評価しなくなってしまうのではないかと思うのですが、単純に使用者が変われば、「これイイ!」と思える製品です。
ではどんな人にはフィットする商品なのかというと、
- 単身者でモノを置くスペースがない人
- 他に机を持っていない人・机が欲しい人
- 家で静かに有酸素運動したい人
こんな方たちです。
さらに、1週間使ってみた感想として、「リビングにデスクバイクを置ける人」には特にオススメできます。
単身者でモノを置くスペースがない人
一番に勧めたいのは、「単身者で狭いスペースに住んでいるけど、有酸素運動もしっかりしたい」という方。
家が狭ければ狭いほど、このデスクバイクがピッタリだと思います。
「狭いのにフィットネスバイク買うなんておかしいでしょ」と言われそうですが、V9は「デスクバイク」という新しいジャンルなんですね。デスクとしても使えるという強みがあります。
比較的スペースに余裕があると、食事する机も勉強用デスクもあるという環境だと思います。その環境であえてこのV9はいらないかもしれません。
それで、有酸素運動ができるマシン+しっかりとしたデスクという条件を1台で満たせるデスクバイクは、単身者にピッタリだと感じたわけです。
他に机を持っていない人・机が欲しい人
上とほぼ一緒ですが、家に机が無い方にもいいと思います。
小学校の机くらいのサイズ感なのですが、まったく机がない家もごくまれにあると思います。(ほぼ一人暮らしの人だと思いますが…)
そんな時に、「ただの机」を買うという選択肢のほかに、デスクバイクという選択肢を入れてみるのは健康維持の面でアリだと感じます。
家で静かに有酸素運動したい人
FlexiSpotのデスクバイクV9の動作音は、すごく静かです。ペダルを漕いでいても、あまり気になる音がしません。
だったら他の静音フィットネスバイクでもいいじゃないかと思うかもしれませんが、一応プラスポイントとして「静音性」を上げられます。
夏のアツい時や冬の寒い日に外には出たくない…でも、室内で静かなフィットネスバイクを漕ぐのはおっくうではない、という人は、候補に入れられますね。
リビングに置ける人
リビングにFlexiSpotのデスクバイクを置けるとしたら、ほぼ確実に運動不足を解消できます。
理由としては、エアロバイク(フィットネスバイク)だけだったら、「運動する」という印象がかなり強くて、よっこらせという形で乗ると思うんです。これだと、あまり長く続かない。
でも、デスクバイクは「普通に椅子に座る」と同じイメージでバイクにまたがります。またがった先には机もあるわけなので、本を読むのもタブレットでネットサーフィンするのも自由。
これは、エアロバイクに乗るより、心理的なハードルがぐっと下がっている証拠だと思います。
特に、ファミリー層でみんなの集まるリビングにデスクバイクを置ければ、「机にただボーっと座っているよりもいい」という意識が働くので、家の誰かしらが必ず漕いでいるような状態になると思います。
最近はスマホやタブレットでネットテレビを見ることも多いと思うのですが、そんなときも単に座ってみるのではなくて、バイクを漕ぎながら乗れるのでなんだか得した気分になります(笑)
Q&A
重さは?
非常に重いです。34㎏ほどだそうです。一人では運べません…。
ただ、一回設置してしまえば、キャスターがついているので同一フロアでの移動は難しくはありません。重い分、ペダルを漕いでいても動くことはなく、しっかり固定されます。
配送は?
佐川急便の配達員の方が2人がかりで運んでくださいます。一人では運べない重さですから…。(上の缶と比較)
もし玄関先ではなくて、室内に直接運んでほしいとしたら、あらかじめ通路を確保して、配達員の方にお願いするといいと思います。
まとめ「デスクバイクは有り?」
ということでマイナス点もプラス点も全部書いてきましたが、「買おうか悩んでいる…」という方の参考になったでしょうか?
中途半端な製品だと感じるかもしれません。二兎を追っているので一兎を得られているのかどうかという(笑)
しかし、なんだかんだマイナスな点はあったものの、居間に置いたデスクバイクは家族みんなが毎日使う健康器具と化しています。ただの置物にならなかったのは僕もビックリです。継続して習慣化されているのはすごいですよね。
エアロバイクだと、よっこらせと乗らなければいけないのが、デスクバイクだと机付の椅子に座る感覚でサクッと乗れてしまうのは、一番大きな心理的ハードルの違いだと思います。
デスクバイクは、使用想定がピッタリだ!と感じる人にはウケる製品だと思います。
追記
家についたばかりのファーストインプレッションを書いたので、1週間後、1か月後、3か月後くらいに「継続使用感」をレビューしたいと思っています。
こういう健康器具は、買ったばかりは使うけどしばらくすると使わなくなってしまうパターンが多いですからね(笑)
1か月後や3か月後も家族で使い続けられるとしたら、それはFlexiSpotのデスクバイクが「続けやすいフィットネス器具」ということでだいぶ評価が高くなる気がしています!
1週間後の追記
デスクバイク、だんだん居間になじんでいて、毎日家族で漕いでいます。距離数で言うと1週間で200㎞以上漕いでいることになるくらい使っています。
これ、外に出て200㎞自転車で走るとしたらかなりの距離ですよね。それを自宅でテレビを見ながらだったり、タブレットでネットサーフィンしながら有酸素運動できるのはすごくいい感じです。
1週間も経つと上に書いた11個のマイナス点がほぼ感じられなくなっているのは、慣れと家族の運動不足解消の需要がピッタリマッチしたからだと思います。(笑)
1か月後の追記。毎日使えます!
約1か月使っていますが、なんと父と母と僕は毎日漕ぎ続けられています。妹はたまに漕いでいます。
そして1か月ほぼ毎日漕いでいたので、僕のふとももは太くなり今まで履いていたスラックスがきつくなってしまいました。かなりパツパツになってしまって、ちょっと困っています。
しかしこれはデスクバイクが悪いわけではなく、逆に1か月毎日使えるような商品だったということでデスクバイクのレビューとしてはかなり成功なのかもしれません。
ふとももが太くなったということは、FlexiSpotのデスクバイクが「置いてあるだけで使い続けやすいエアロバイクだった」という証明になりました。ただのエアロバイクだと運動しなきゃ感があって続いていなかったと思うんですよね…。
ふとももが太くなったのは一時的だと思うので、これからも使い続けて引き締まった脚を手に入れたいと思います!
漕ぎ続けている母は、1か月もエアロバイクをやっていると体力面で変化を感じるようで、趣味の山登りでもバテなくなったという良い効果があったようです。これも参考まで!
2か月後の追記。早速故障?
実は1か月半ほど使ったところで、ペダルを漕ぐと内部からカチカチ音が鳴るようになってしまいました。総走行距離は約800㎞くらいです。
なぜこのような音が鳴るようになってしまったのかわかりません。漕ぐと音と同時に引っかかりも感じるので、故障だと思います。
購入してからそこまで時間が経っていない状態での不具合なので、サポートセンターに電話して対応してもらおうと思います。
サポートセンターで電話を受けてくれた方は中国人の方だったのか、少し受け答えがぎこちない感じがしました。でも対応してもらえるようなので、経過がわかり次第追記していきたいと思います。
デスクバイクのレビューで商品が気になった方へ…FlexiSpotのデスクバイクはAmazonで購入できます。最後にリンクを▽